Chonaso's Commentary

InternetやIT技術などについて知ったこと、試したこと、考えたことを書いていきます。

近況など(2019年末)

一昨年・昨年に引き続き、異動先のグループ会社で働いています。 昨年書いたときは別の会社のスマホゲームを作っていましたが、2019年2月いっぱいで開発チームから抜けて自社の仕事をしています。

ちなみにそのスマホゲームはすでにサービス終了しています。

B2C Webサービスの開発運用に携わっていた時にもサービス終了を迎えたものがありますが、今回は初期開発から参画したものでしたので残念な気持ちはより大きいです。

これについての公式な振り返り内容を聞いているわけではないですが月々の売上や運営状況はフォローしていましたので自分でも思うところは色々あります。

(当たり障りのないところで)得た教訓としてはスマホゲームは何をKPIとし、日々どのような運営をし、何を禁じ手としなければならないのかがうっすら分かったというところでしょうか。

そういった経験も踏まえつつ、自社(正確には親会社)向けのKPIデータ集約システムの提案~開発を行ない年末に稼働を始めました。年明けから本格運用となります。


今年は初めて海外出張を経験しまして、プライベート含めて初めて日本国外に出ました。 (そういえば10数年前に転職して以来泊りがけの出張ってこれが初めてでした)

まぁ、ビデオ会議システムの性能が飛躍的に向上しているので個人的にはリモートでもいいのでは?と思わないこともないのですがやはり直接顔を合わせることもたまには必要でしょうか。

基本的に上司に帯同だったので困ることはほぼありませんでしたが、時差には結構ハマりました。 なぜ多くのSNSやチャット、メッセンジャー類の投稿日時が「〇〇分前」などの相対表示なのかというのを今更ながら理解しました。


新しい試みとしてはゲームサーバの性能評価をいくつか実施させていただきました。

昨今スマホゲーがリリース直後に高負荷でサービス停止・メンテナンス入りに追い込まれるケースが散見されますが、その多くはやはり負荷試験不足に起因していると個人的には考えています。

最低でもβテストを実施していればかなりの部分が事前にわかったのでは?という気もしますが、βテストの準備自体相当のマンパワーを要するためなかなか実施できないという事情もわかりますので悩ましいところです。

システムを安定的に運用する責任は運営チームではなくエンジニアにあります。 昨年開発に携わったゲームもβテスト後から正式リリースまでの間は私はほぼパフォーマンス改善に時間を費やしていました。

性能評価といえばシナリオやテスト条件をもらってツール実行するだけ、と思われる方もいらっしゃるかと思います。

自分達が行なった性能評価は実際にゲームをプレイし、ソースコードを読み、どの箇所あるいはどんなシナリオでどのような条件でテストするかといったコード修正以外のほとんどをカバーする内容でした。時にはゲームサーバのパフォーマンスチューニングも提案しています。

明確に「××が遅い」原因を調査するわけではなく「特段遅い部分があるという認識が無い」中での評価は暗中模索な部分があります。

これに対してゲーム開発から得たゲーム特有の負荷ポイント知識・長年のB2Cシステム開発経験から培われたWebシステムのチューニング知識、ゲームそのものに対する理解が非常にモノをいいました。 スマホゲームの開発スケジュールは往々にしてタイトであるためこれらを短納期が求められるのはなかなかシビれます。

性能評価を行なったゲームは負荷問題が発生することなく運用されているようです。


昨年はみっちりPHPでしたが、今年は公私ともにAWS屋さんでした。 自社のシステム保守や新規システムの構築、上述の負荷試験(EC2インスタンスの量がハンパない!)などはすべてAWSを使用していました。

とにかくサービスや設定項目が非常に多岐にわたるため多くを習得するのは大変ですが、やはりAWSスタックで構築する早さは目を見張るものがありますね。

今のところAWSを使っていれば許される、という状況ですが、今後はコストやリスクマネジメントなどの観点からも他のIaaS/PaaS/SaaSにも手を出していかないとならないですね。


気づけば異動から2年経過したので再異動ロックも解除されていました。 今のところ(正式な)オファーがあるわけではないので気にしていませんでしたが、中年サラリーマンとしては自分がどういう立場に置かれるかというのは若干気になるところではあります。

立場で思い出しましたが、肩書が「開発部部長」になってました。 ただ今のところあまり部長らしい仕事はしていないです。 (給料も変わってない😇)

立場が仕事を作るのか資質が立場を作るのか、来年はその辺が見えるかもしれません。